お寺の歴史や通称

創建は、延元年間(1336～40)明峰素哲の弟子大智祖継が唐より帰朝して石川郡吉野谷村に建立した祇陀寺と伝えられています。後年、祇陀寺が荒廃したため越中守山に再興しましたが、慶長年間(1596～1615)守悦長老の時に金沢八坂に移し、明峰派を天真派に改めて大安寺と号しました。2代融室遷化の際、寺号を祇陀寺に復すことを遺言したので、後の住職がその仔細を僧録に披露しましたが、天真派からの抗議があったため、加賀藩3代藩主前田利常の裁断によって、両派両寺号を廃し、鶴林寺と称して太源派の玉龍寺の末寺となりました。 文政年間(1818～30)中、14世暖源の時、前田家の祈願寺となり毎年米百石金三十両を寄進されました。 利常寄進の釈迦尊像と城内女性たちから贈られた子安地蔵尊坐像があり、安産祈願者が訪れます。

寺宝や文化財

絹本着色大智禅師画像(石川県指定有形文化財)、板絵彩色鷹図、子安地蔵尊坐像

年中行持

子安地蔵尊大祭	8/11

拝観の可否	境内（外）のみ可能
バスの駐車	なし

本寺 玉龍寺(金沢市)